火災発生、17人ケガ 地震被災地支援に向かう海上保安庁機と衝突
火災は本日2日午後5時47分頃、東京・羽田空港のC滑走路で発生しました。日本航空(JAL)のエアバスA350型機が着陸後に海上保安庁の双発ターボプロップ機と衝突し、炎上しました。
JAL機に乗っていた乗客367人と乗務員12人は全員、緊急脱出スライドを利用して無事に脱出しました。NHKによると、少なくとも17人が負傷しました。
海上保安庁機に乗っていた6人のうち5人が死亡し、機長は重傷を負いました。JAL機は北海道の新千歳空港から羽田空港C滑走路に着陸しようとしていた際、衝突が発生しました。
海上保安庁機は、前日に発生した中央日本地震の被災地支援のため新潟県に向かう予定でした。同機は被災地に物資を運ぶため離陸しようとしていたところ、JAL機と衝突しました。
海上保安庁によると、機長の宮本元気氏(39歳)は午後5時55分頃、滑走路で「爆発」があったと報告し、脱出に成功したと述べました。
岸田文雄首相は、5人の海上保安庁職員が亡くなったことに「大変残念だ」と述べ、心からの哀悼の意を表しました。また、地震被害者への支援という強い責任感を持ってくれたことに敬意を表しました。
死亡した5人は、田原伸幸さん(41歳)、石田良樹さん(27歳)、俵木渉さん(39歳)、宇野誠さん(47歳)、加藤茂昭さん(56歳)でした。
NHKの放送では、エンジンの近くから炎が上がっている様子と、消防隊が消火作業に当たっている様子が映されました。午後5時47分に発生したこの事故後、約70台の消防車が派遣されましたが、午後6時半の時点で航空機はほぼ完全に炎に包まれていました。
千葉県在住で40代の Uchida さんは、窓際の席に座っており、着陸時に大きな音がしましたが、衝突があったとは気づかず、当初は無事に着陸したと思っていました。しかし、窓の外を見ると、翼の近くで炎が上がっているのが見えました。
「もう終わりだと思った」と語りました。「死んでしまうと思った」。
Uchida さんによると、乗客には落ち着いていて、飛行機のドアが開くまで数分かかり、全員が避難することができたとのことです。飛行機を出た後、パチパチという音を聞き、何か爆発するのではないかと恐れたそうです。
飛行機を降りた後、Uchida さんは飛行機から離れた場所で乗客の数を数えられたとのことです。10人ずつグループを作って手を繋ぎ、座って待つように指示されました。
東京在住の坂本良助さん(55歳)は、飛行機の前方から煙が出ているのを見たと言います。エンジンの一つからオレンジ色の光が出ていて、乗客が避難する際に焦げ臭いがしたそうです。
緊迫した状況でしたが、坂本さんの乗っていたエリアの人たちはほとんどパニックにならず、落ち着いていたとのことですが、飛行機の後部の人たちは状況が違ったかもしれないと付け加えました。
「こんなことを言うのは悪いですが、(起こった時は)テレビ番組の中にいるような感じでした」と語りました。「でも、無事に逃げ出せたからだと思います」。
国土交通省と海上保安庁の職員は、JAL機、海上保安庁機、航空管制官間の具体的な航空管制通信を確認している最中であると記者団に語りました。
航空アナリストの青木義友氏は、「日本の空港でこのような重大な衝突事故は聞いたことがない」と述べました。「世界の航空管制システムは、空港の航空管制官が正しい指示を出し、パイロットがそれに従う限り、事故を防ぐために設計されている」。
羽田空港の4つの滑走路は午後6時頃に閉鎖されましたが、その後、C滑走路以外のすべての滑走路は火災発生当日中に再開されました。
フライトレーダー24のアプリによると、到着便は千葉県成田空港、名古屋近郊の中部セントレア空港、大阪府関西空港など全国の空港に迂回されました。
この事故は、年末年始の帰省シーズンで日本人が最も旅行する時期に発生しました。
羽田空港は日本最大の空港で、2019年(新型コロナウイルスの発生前)には約9,000万人の乗客が